がんばらにゃ2012年9月号
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地産地消で福井を元気に! 自然豊かな福井県には、海の幸やお米などおいしい食べ物がいっぱい。しかし、日本人の食生活の変化により、米や魚の消費量は年々減少しています。 県民せいきょうでは、組合員のみなさんに福井のおいしい食材をもっと食べてもらいたい、そんな思いで商品開発に取り組んでいます。今回はヤマゴさん(福井市茱崎町)の新鮮な魚と髙橋製粉さん(福井市西開発)の福井県産米粉を使って誕生した“スパイス香る味付米粉をまぶした福井のお魚”シリーズをご紹介します。県民せいきょう開発商品県民せいきょう開発商品ぐみ ざき旧越廼村食べてくれて ありがとう  スパイス香る味付米粉をまぶした福井のお魚シリーズ(アジ・ハタハタ・トビウオ)  スパイス香る味付米粉をまぶした福井のお魚シリーズ(アジ・ハタハタ・トビウオ) 福井市茱崎町(旧越廼村)は越前岬の北側に位置し、昔から漁業が栄えてきました。この地で、水産加工業を営む株式会社ヤマゴの代表取締役 濱本五朗さんは商品開発のきっかけをこう話します。「茱崎漁港は天然漁礁に恵まれ、年間を通して多種多様な魚種が水揚げされています。しかし、サイズが小さいなどの理由から、食用として流通しない小魚も多く発生します。新鮮でおいしい魚が養殖魚の餌になったり、捨てられたりしているのです。自然の恵を無駄にしたくない、なんとかしたい!という思いを込めて開発しました。」 茱崎漁港や近く海の港で水揚げされた魚は、生きている魚もあるほど新鮮な状態でヤマゴさんに直接運ばれ、加工されます。殺菌された海水で洗い、氷漬けした後、頭と中骨を取り除き、もう一度殺菌海水と浄水で洗浄します。洗浄の際、殺菌海水を使うことで、より鮮度を保ち、臭みが出にくい特長があります。また、青味魚の光沢感も保つことができます。 日本人の米離れが進行し、一人当たりの米の年間消費量は年間約61kg(2007年)とピーク時の1962年に比べると約半分に減少しました(農林水産省「食料需給表」より)。昔に比べて、主食にパンや麺など米以外のものを食べることが増えたことが要因とされています。 このように多様化する食生活の中で、米の新しい消費スタイルとして注目されている米粉。米粉を作り続け50年の株式会社髙橋製粉所さんでは、契約農家(大野市・勝山市)で栽培されたコシヒカリを使用し、石臼を使った製粉機で高品質できめ細かい米粉を作っています。米どころ福井もっとコシヒカリを食べてもらいたい「新鮮だからおいしい福井の魚」「特に福井の子どもたちには魚のおいしさを知ってもらいたいですね」と株式会社ヤマゴ 代表取締役 濱本五朗さん。ふくいの食育・地産地消コーディネーターとして地元での米粉の普及に力を注ぐ株式会社 髙橋製粉所 代表取締役 髙橋英夫さん。捨てられてしまう小魚を何とかしたい

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