がんばらにゃ2014年6月号
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通信がんばらにゃに関するご意見、ご感想などをお聞かせください…… ganbaranya@fukuicoop.or.jp13認知症ミニ講座②中核症状 記憶障害について中核症状 記憶障害について第11回理事会だより2014年 4月28日①3月度事業・活動・経営報告 3月度は、消費税増税前の需要増もあり、事業高が18億7千9百万円、経常剰余金は5千2百万円と、好調に推移しました。 勝山市元町に勝山きらめきを開所し、4月から事業を開始しました。②第36回通常総代会議案関連(1) 13年度決算報告並びに剰余金処分案 事業高は208億3千9百万円(計画比99.7%、前年比103.2%)、経常剰余金は2億8百万円(計画比122.8%、前年比122.6%)となりました。 剰余金処分については、7千9百万円を組合員還元(出資配当:0.2%、供給事業利用割戻し:0.37%)に、2億3千百万円を法定準備金および目的積立金に、2千8百万円を次期繰越金とします。(2)定款の一部変更の件 葬祭事業の実施にあたり、定款第69条「事業の品目」を一部変更します。(3)役員の退職慰労金制度の廃止に伴う措置の件 廃止の理由とそれに伴う措置について、総代会に諮る議案の内容を確認しました。  ③若狭エリア複合施設(仮称)建設業者決定 競争入札の結果を受けて、若狭エリア複合施設の建設業者を決定しました。①第4四半期会計監査報告 監事による第4四半期(1月〜3月)会計監査を4月23日に実施した結果、財産状況は公正妥当に処理されていると認められました。②第9次中期計画策定方針 本年度は組織を挙げて、15年度から始まる第9次中期計画を策定していきます。【4大活動の状況】2014年3月31日現在組合員数出資金共済加入事業高 無店舗 店舗 福祉 共済13万9,766人84億9,616万円7万514件208億3,921万円117億4,226万円74億7,542万円14億  72万円2億2,079万円101.4%102.7%101.4%103.2%102.2%101.9%121.7%99.6%99.1%101.1%97.9%99.7%100.5%99.3%95.3%100.4%実績計画比前年比※1万円未満は切り捨て協議事項確認事項  今回は認知症で最も多い中核症状の「記憶障害」についてお話します。 人は見たことや、体験した出来事を記憶しておけるように、頭の中に引き出しがあるとイメージしてください。私たちはその引き出しを何度も開け閉めして記憶を留めています。しかしその機能が低下してくると、起こったことを引き出しにしまえなくなります。たった今起こったこと、伝えたことを忘れてしまうのがこの症状です。このような状態を、「短期記憶障害」といいます。また、昔の出来事を思い出すことができない。どこの引き出しにしまったか分からない状態を「長期記憶障害」といいます。 私たちは、誰でも物を忘れることがあります。しかし、思い出せない時には何か物が引っかかったような違和感を持ち、記憶の道をさかのぼり、たどることができます。これは「健忘症(感)」といいますが、認知症の記憶障害の方はこの違和感が全く欠けています。 私の関わった認知症の利用者さんで、息子さんをいつも心配されている方がいらっしゃいました。しかし、あれだけ待ち望んだ息子さんが面会にいらっしゃると誰だか全く分からず、息子さんも「自分のことが分からなくなってしまって…。もう何を話してよいかわからない」と言われることがありました。でもそれは息子さんがわからないのではなく〝息子〞と過ごした一時期の引き出しが開けられず、すっぽりと抜けた状態で混乱していることが大半なのです。そんな時は、家族が「ど数分前に電話があった記憶がすっぽりなくなります。●●さんから電話あった?電話ないよ…5分前数分後…↓認知症の全ての人に共通して表れる中核症状は、脳の細胞が壊れることで起こる症状で、周囲で起こっていることが正しく認識できなくなります。んな子だった?」と記憶の引き出しを開けられるような会話を一緒にできるといいですね。また、息子さんを見て自分のご主人と間違われる方もいらっしゃいます。「息子も夫も分からない」のではなく、それは息子さんにご主人の面影が感じられる時によくあることで、「自分もそんな歳になったんだな」と時の流れを感じてもらえると関わり方も違ってくると思いますよ。       坂井きらめき 石川 陽子健康な「もの忘れ」は体験の一部を忘れることです。例:朝ごはんに食べたものを忘れている・・・・・認知症による「もの忘れ」は体験そのものを忘れる症状です。例:朝ごはんを食べたことを忘れている・・・・・健康な「もの忘れ」体験の一部を忘れる認知症による「もの忘れ」体験そのものを忘れる健康な「もの忘れ」との違い記憶障害●●さんこんにちは記憶障害家族の記憶

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