がんばらにゃ2014年10月号
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通信中核症状 理解力・判断力の低下中核症状 理解力・判断力の低下認知症の中核症状の一つ「理解力と判断力が低下」してくると、頭の中で物事を組み立てて、目の前の現実と結びつける能力が低下します。認知症ミニ講座④ 私はコンビニエンスストアの機械や、今流行りのスマートフォンなど、普段慣れない機械の操作になると、はずかしながら使い方がわからない場合がありますが、誰かに教えてもらえれば手順通りに使うことができます。 しかし、「理解力や判断力」が低下した認知症の方は、ボタンを押して何かをするというような機械の「見えない仕組み」がわかりません。たとえば金融機関のATMなど、手順を説明しても用途や機能自体を理解できていないため混乱してしまいます。ほかにも、訪問販売でセールスマンの口車にのって、言われるがまま高価な物を契約・購入してしまうこともあります。セールスマンと世間話をしていても、途中で商品の説明を早口でされてしまうと、話の一部分しか理解できないことが大きな理由になります。物を購入したという意識はほとんどないでしょう。  二つ以上のことが重なると、一度に処理できる情報量が減り、さらに長々と説明すると、ますます状況が判断できません。また、ちょっとした変化に対応できず混乱することが出てきてしまいます。 みなさんも認知症の方と接する中で、「説明しても伝わらない」「頼みごとをしても理解してもらえない」ということはありませんか?その原因の一つとして、伝える側の説明が多すぎることがあります。認知症の方は、たくさんの情報を頭の中で処理できずに一番印象に残っている、ほんの一部分しかわかっていないことがあり、抽象的なことと現実とが結びつかなくなる一度に二つ以上のことが処理できない考えるスピードが遅くなる小浜きらめき ハーツタウンわかさに移転 ハーツタウンわかさのオープンに伴い、小浜きらめきは11月1日(土)より、ハーツわかさの2階に移転し、11月3日(月)より営業を開始(予定)します。 配送センター(たんぽぽ便)、ハーツ(店舗)、福祉施設(介護と子育て支援)を一つの建物に集結し各部署との連携をはかりながら、“食と福祉の複合施設”そして“地域のコミュニケーションの場”として多くの方々にご利用していただけるよう職員一同、一層努力してまいります。 ハーツわかさにお買い物の際には、小浜きらめきの見学や介護のご相談など、お気軽にお立ち寄りください。ボランティアさんも大歓迎でお待ちしております!        小浜きらめき 職員一同ゆっくりとした口調で少しずつ工夫しながら話してみよう座る→腰かける口をゆすぐ→うがい当の本人はすべてを理解していなくても「わかった」と返事をしてしまうことが多いのです。  私たちは認知症の方に「説明する時」は、極力ゆっくりとした口調で話をします。それでも、内容を理解してもらえているのはほんの一部分です。ゆっくりと話をすればよいというわけではなく「必要な話は時間をかけて簡潔に伝える」また「わかりやすい単語に言い換えてみる」など工夫してみると、認知症の方が自分なりに理解できると思います。みなさんも心がけてくださいね。坂井きらめき 石川 陽子•デイサービス•居宅介護支援 (ケアプラン作成)•訪問介護 •介護タクシー など〒917-0241 小浜市遠敷9丁目501番地小浜きらめきTEL.0770-56-5757 (11月より)提供するサービス2014.10月号12

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