がんばらにゃ2015年11月号
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Vol.1312月に開催する「くらしの見直し講演会」で講師にお迎えする高野優先生に『思春期の子育て』についてご紹介いただきました。 あんなにかわいかったわが子が?あんなに素直だったわが子が?反抗期や思春期は、たしかにやっかいなもの。とは言え、そんなにダメなことなの?子どもの反抗期や思春期に頭を抱えているあなた、ちょっと一息ついてみませんか?くそばばあと呼ばれたら? 「うざいんだよ。くそばばあ!」 そんな言葉を投げつけられたのは今から4年前、長女が中3の頃。 受験のこと、友だちのこと、部活のこと、たくさんの重い鎖でがんじがらめになっていたせいか、家にいるときはずっとピリピリ。その姿はまるでハリネズミ。 まさか自分が「くそばばあ」と言われる日がくるなんて!?怒りよりも驚きのほうが強くて、口がぽかんとあいたまま。時間が経つにつれ、なんとも言えない苦い気持ちになり、信頼している臨床心理士の先生に話したところ、思いがけない答えが返ってきた。 「子どもにくそばばあと言われたら、子育てが大成功の証よ!」と。 反抗するのは成長したからだとは思う。でも、それがまさか大成功とは!首を傾げるわたしに向かって、先生はあたたかい言葉を紡ぐ。「子どもが親に反抗PROFILE 育児漫画家・絵本作家であり、大1・高2・中1の三姉妹の母。2015年 日本マザーズ協会よりベストマザー賞を受賞。漫画を描きながら話をするという独特のスタイルで、育児に関する講演活動を全国でおこなっています。NHK教育テレビにて「土よう親じかん」「となりの子育て」の司会を3年間務めました。第19回「NHKハート展」(2014年2月より全国巡回)に参加しました。『よっつめの約束』(主婦の友社)、『思春期ブギ』(ジャパンマシニスト社)など、著書は40冊以上になり、台湾や韓国などでも翻訳本が発売されています。高野優公式サイト http://www.k4.dion.ne.jp/̃alamode/漫画家・エッセイスト高野 優さん(刑部友康撮影)できるのは、なにをしても親は自分を愛してくれるという安心感があるからなのよ」。そう言って、先生はにっこりと笑った。 わたしの子育てが大成功かどうかはさておき、「くそばばあ」発言が決して悪いことではないと知って、ほっと胸をなでおろした。子どもから暴言をはかれて泣いて落ち込むか、それとも笑って包み込むか、思春期の子育ては実に悩ましい。 そんなことがきっかけで、田村節子先生との共著、「子どもにくそばばあと呼ばれたら」(教育出版社)という本が生まれた。 その後も次から次へと、まるで保護者の力量を試すかのように、わが家のハリネズミは荒れに荒れた。ときには台風のように。 いつしか台風の勢力は衰え、気づいたら小雨になり、大学生になった今では、いつだって晴天。あの頃が嘘みたい。 とは言え、高校生の次女、中学生の三女と思春期予備軍が控えている今、のんきにあくびばかりはしていられない。悟りの境地に達するのはずっと先だけど、それでもひとつだけわかる。「思春期ってそんなに悪者ではない」ということ、それに気づいただけ、よしとしましょうか。 12月12日の講演会で、みなさまとお会いできることを楽しみにしています。年末の慌ただしい時期だとは思いますが、サンタさんになったつもりで、はりきって伺います。ずいぶんと頼りないサンタではありますが、大きな白い袋には楽しいひとときをたくさん詰めてお持ちします。 思春期ブギ・反抗期と思春期のトリセツあんなに小さくてかわいかった子から言われたまさかの「くそばばあ」発言!?嵐のような反抗期も思春期も、子どもが成長する大切な通過点。子どもと闘わず、見守りながら上手に交わすコツを考えましょう。 12/12(土) 13:30~15:00(開場13:00)福井県生活学習館ユー・アイふくい 映像ホール漫画家・エッセイスト 高野 優氏130人(申込先着順)無料   15ページコールセンター時定¥申講所くらしの見直し講演会※会場内での写真・ビデオ撮影、 音声の録音はご遠慮ください漫画を描きながらの講演会になります。どうぞお楽しみに!お子さまのお預かり●乳幼児…託児●小学生 …おやつ実験教室いずれも 定員あり 要予約(申込先着順) お子さまお一人につき 300円2015.11月号4LPAの会

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