がんばらにゃ2019年2月号
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通信 一人ひとりの人生は、色とりどりです。私たちは利用者のパーソナルな情報や想いをくみ取り、向き合い、共に試行錯誤・創意工夫しながら人生の伴走者として、これからも実践力を高めながら、サービスの質の向上をめざしていきます。 2018年度の総研究数は39事例。今回は研究の統一テーマを生協福祉のケア指針である「10の基本ケア」とし、ポスターセッション形式で、全事例の発表を行いました。 職員アンケートにより一番印象に残った事業所には、宝永きらめき 小規模多機能型居宅介護施設の「もう一度自分の足で大野へ、そしてダンス」が選ばれました。利用者の想いを実現するため、生活リハビリを根気よく行い、立つことが困難な状況から、手すりを使用するものの立位が安定するまでになった事例です。11月には利用者本人の希望である大野へ外出できるまでになり、自ら「今日も体操しよう」と言われる程、意欲向上につながりました。 また同票数で江守きらめき 小規模多「あなたらしさいつまでも」をめざして〜第3回 高齢者介護 事例研究発表会からの報告〜高齢者介護施設きらめきでは、全13拠点で実践している取り組みを職員同士が共有し、グループ全体のサービスの質の向上と、根拠あるより良い介護実践につながることを目的に、毎年事例研究発表会を開催しています。機能型居宅介護施設の「毎日の生活の充実のために」も選ばれました。この事例の対象者は脳梗塞後遺症で左不全麻痺となり車いす生活を送っていました。自他共に「何もできない」と思い込んでいたため、知らず知らずのうちに過剰介護が常在化していました。そこで意欲向上と過剰介護の見直しのため、10の基本ケアの「床に足をつけて座る」「夢中になれることをする」を取り組みの中に取り入れることで、6ヶ月後には、杖を使って階段を昇れるようにまで回復しました。 発表を聞いた職員からは、「利用者の想いを尊重しつつ自立支援が実践できている」「職員目線から利用者主体になって良かった」「目標が分かりやすいと利用者の意欲向上につながりやすい」などの感想や意見が聞かれました。きらめき通信 ミニ講座検索バックナンバー江守きらめき ~みんなの交流の場~ 江守きらめきには、ご利用者や地域のみなさんが利用できる「地域交流スペース」があります。 現在、第3火曜日14:00~15:00には地域の方向けに「江守きらめきサロン」を実施しており、学習会(認知症・安全運転など)や各種発表(オカリナ演奏・日本舞踊など)といった様々な企画を実施しています。参加者のみなさんからは「普段使わない頭と身体の運動になった」「和気あいあいで楽しかったね」などの声をいただいています。 また、江守きらめきの入居者もメンバーの一員となっている新江守中自治会の「オールドキッズ」のみなさんは、週に2回「スティックリング※」を楽しまれています。 他にも、麻雀・トレーニングなどの設備もありますので、みなさんもぜひご利用ください。ご利用方法については、江守きらめきまでお気軽にお問い合わせください。※スティックリング…福井で誕生したスポーツで、室内で行うカーリングに似たスポーツお問い合わせ先江守きらめき〒918-8025福井市江守中町2号12番地TEL.0776-35-06602018年11月22日(木)本部センターにて(参加職員数184人)生協10の基本ケア(ケア指針)❶換気をする❷床に足をつけて座る❸トイレに座る❹あたたかい食事をする❺家庭浴に入る❻座って会話をする❼町内におでかけをする❽夢中になれることをする❾ケア会議をするターミナルケア (終末期の医療・看護および介護) をする2019.2月号8

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