第3回 高齢者介護 事例研究発表会からの報告

高齢者介護施設きらめきでは、全13拠点で実践している取り組みを職員同士が共有し、グループ全体のサービスの質の向上と、根拠あるより良い介護実践につながることを目的に、毎年事例研究発表会を開催しています。

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 2018年度の総研究数は39事例。今回は研究の統一テーマを生協福祉のケア指針である「10の基本ケア」とし、ポスターセッション形式で、全事例の発表を行いました。
 職員アンケートにより一番印象に残った事業所には、宝永きらめき 小規模多機能型居宅介護施設の「もう一度自分の足で大野へ、そしてダンス」が選ばれました。利用者の想いを実現するため、生活リハビリを根気よく行い、立つことが困難な状況から、手すりを使用するものの立位が安定するまでになった事例です。11月には利用者本人の希望である大野へ外出できるまでになり、自ら「今日も体操しよう」と言われる程、意欲向上につながりました。
kirameki_report_201902_02 また同票数で江守きらめき 小規模多機能型居宅介護施設の「毎日の生活の充実のために」も選ばれました。この事例の対象者は脳梗塞後遺症で左不全麻痺となり車いす生活を送っていました。自他共に「何もできない」と思い込んでいたため、知らず知らずのうちに過剰介護が常在化していました。そこで意欲向上と過剰介護の見直しのため、10の基本ケアの「床に足をつけて座る」「夢中になれることをする」を取り組みの中に取り入れることで、6ヶ月後には、杖を使って階段を昇れるようにまで回復しました。
kirameki_report_201902_03 発表を聞いた職員からは、「利用者の想いを尊重しつつ自立支援が実践できている」「職員目線から利用者主体になって良かった」「目標が分かりやすいと利用者の意欲向上につながりやすい」などの感想や意見が聞かれました。
 一人ひとりの人生は、色とりどりです。私たちは利用者のパーソナルな情報や想いをくみ取り、向き合い、共に試行錯誤・創意工夫しながら人生の伴走者として、これからも実践力を高めながら、サービスの質の向上をめざしていきます。

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