がんばらにゃ2012年12月号
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 1995年食品衛生法が大幅に改正され基準ができたものの、食品添加物、BSE、環境ホルモン、遺伝子組み換え食品など食の安全を巡る新たな問題が次々に発生し、消費者の不安は高まりました。 そこで2000年、全国の生協が中心となり「食品の安全を確保するための、食品衛生法の改正と充実強化を求める請願」(表1)の署名活動に取り組み、多くの組合員、消費者の理解と協力を得ることができました。福井県では16万筆、全国では1373万筆にのぼる署名が集まりました。写真は街頭署名活動の様子この署名用紙に見覚えはありませんか!? 県民せいきょうが誕生して今年で41年を迎えました。この間、経済の発展や科学技術の進歩に伴い国民の食生活も豊かになり、食生活をとりまく環境は大きく変化しました。こうした中、全国の生協では組合員のみなさんと一緒に商品に対する基本的な考え方やルールを考え、商品を開発し、見直しを重ねてきました。 これまでの生協の食の安全・安心への取り組みと、食品添加物基準の見直しについて紹介します。 1960年から70年代の高度経済成長期、食品の大量生産が始まり、着色料や保存料をはじめとする食品添加物が大量に使用されるようになりました。しかし国の食品安全に関する情報開示が十分でなく、消費者の不安が高まりました。消費者が、力を合わせて豊かなくらしをつくろうと全国で生活協同組合が設立され、県民せいきょうも1971年に誕生しました。 以来、生協では組合員・取引先・生産者と一緒に〝安全・安心〞を基本にコープ商品をつくり育ててきました。 こうした大きな取り組みの結果、2001年12月の臨時国会で「食品衛生法の改正・運用強化等に関わる請願」が採択され、2003年の食品衛生法の改正と食品安全基本法の制定につながりました。 私たちの食の安全・安心を求める取り組みが国や社会に影響を与え、国の食品の安全を守るしくみが、大きく前進したのです。組合員とともに生まれたコープ商品組合員とともに生まれたコープ商品組合員の願いが実現へ組合員の願いが実現へ表 12000年 食品の安全を確保するための、食品衛生法の改正と充実強化を求める請願内容2000年 食品の安全を確保するための、食品衛生法の改正と充実強化を求める請願内容❶「食品の安全性の確保」を 目的としたしくみづくりを❷みんなにわかる、消費者も 参加できる食品安全行政を❸もっと「選ぶための表示」が 充実するようなしくみに❹全ての食品添加物について 安全評価を❺農薬・動物医薬品について、 「食品の残留」の観点から 規制の強化を❻問題が起こる前から対応を 準備すること、 日常的な食品の準備を チェックすること組合員とともに ~食の安全・安心を求めて~組合員とともに ~食の安全・安心を求めて~組合員とともに ~食の安全・安心を求めて~全国の組合員で食品衛生法改正を求める署名活動全国の組合員で食品衛生法改正を求める署名活動コープ商品第1号「COOPバター」組合員の要望から酸化防止剤、合成着色料を使用せずに1960年、日本生協連から誕生しました。県民せいきょう第1号の開発商品「本醸造のしょうゆ」保存料、着色料、人工甘味料、化学調味料を使用せずに作られました。班長会議で組合員から出された要望が実現。

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