がんばらにゃ2014年12月号
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通信中核症状 実行機能障害中核症状 実行機能障害「実行機能障害」とは、自分が目的を持って行おうとする一連の動作を判断し、それに合った行動ができなくなることをいいます。認知症ミニ講座⑤ 日頃から家事をしてこられた方の場合、もっとも「障害」に気付きやすいのは「料理をする」という動作です。例えば、味噌汁の調理を例にあげてみると、お湯を沸かしてダシをとり、切った具材を入れ、最後に味噌を溶くだけの簡単な作業です。しかし、症状が出てくると、味噌汁の味が極端に変わったり、今まで入れたことのない具材を入れたりするようになります。私の関わった「認知症」の方は、味噌汁にレタスだけを入れていました。また塩のおにぎりを、砂糖で握っていた方もいらっしゃいました。「何かを入れなくては!」と思っていても、何を入れればいいのかという認識はなくなっていたようです。 その他に、テレビのリモコン操作ができなくなったり、洗濯機の使い方や、洗剤の量が分からなくなったりすることが出てきます。このように「実行機能障害」は、今までできていた簡単なことができなくなる障害をいいます。  このようになると、周りの人が「何もしてほしくない」と思うようになるのは普通のことです。しかし「認知症」の方にとっては、今までできていた部分までもできなくなって、症状が進み悪循環になってしまいます。 また一連の動作が分からなくなると、「すべてが分からなくなった」と勘違いしやすいのですが、実は一つずつの作業は見事にできることがほとんどです。次に行う作業を教えてあげたり、手伝ってあげたりすることで一人ではできない動作が可能になり、できる部分を続けていける場合があ効率よく作業することができなくなるできることを少しでも続けていくためにります。周りの方が、少し時間と心に余裕をもって関わっていけると良いですね。 早いもので、認知症ミニ講座も5回目になります。これまで「中核症状」をお伝えしてきました。現在「認知症」の方に関わっている方、今後身近な人が発症したら…と、不安を感じている方にとって、少しでもお役に立てたら幸いです。次回からは「周辺症状」をテーマにお送りします。 また、生協の介護保険サービス(デイサービスなど)は「あなたらしく」地域で生活を続けていけるよう「認知症」の方をサポートしています。介護に興味や不安をお持ちの方は、お近くの「きらめき」各施設まで気軽にお問い合わせくださいね。  坂井きらめき 石川 陽子年末年始のお休み高齢者介護施設 きらめき……サービスにより異なります。詳しくは各施設までお問い合わせください。くらしのお役立ちキャンペーンの報告9月の1ヶ月間『くらしのお困りごとはすぐ生協に』をコンセプトに、くらしのお役立ちキャンペーンを全事業所で開催しました。沢山のご参加ありがとうございました!食事宅配の試食会&介護相談会(夕食弁当・介護食・医療食)学ぶイベント認知症サポーター養成講座盛り上がりました!きらめき祭各ハーツで開催し、試食会には合計600人のご参加をいただきました。味の感想など沢山のご意見、ありがとうございました!91人の組合員のみなさんと289人の職員が受講しました。期間中、きらめきでは、岡保、丹南、敦賀と各地区で開催しました。ハーツきっずのきっず祭も大好評でした!沢山のご来場ありがとうございました!オススメみんなで決める大好きコープ商品たんぽぽ便、ハーツ、がんばらにゃ9月号で募集しましたこの企画!総数152通のご応募をいただきました。今後、本誌やハーツ各店でご紹介させていただきます。ありがとうございました。▲岡保きらめき感謝祭の様子職員もお年寄りにやさしいお店作りの体験学習を実施しました!今月号の10・11ページも見てね!お問い合わせ先15ページコールセンター2014.12月号12

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