がんばらにゃ2015年6月号
2/16

 中橋さんは約20年程前に仲間と『福井市北部エコファーマーズ』を立ち上げ、牛ふんもみがら堆肥や、生ゴミをリサイクルした完熟堆肥と有機肥料を用いた土づくりに取り組んでいます。その成果は、野菜の栽培にも見ることができます。実は、中橋農園では、ほうれん草などの青菜に水やりをするのは、種をまいてから1回だけ。その秘密を、中橋さんはハウスの土を実際にスコップで掘って教えてくださいました。 「土の表面は白く乾いてるけど、掘ると中は水分を含んで黒くなっているでしょう?これは、水持ちが良い証拠。種をまく前に、根が奥 葉がやわらかく、甘くて、アクが少ない、中橋農園の青菜。農園では36棟のビニールハウスで、1年を通してほうれん草をはじめ小松菜や水菜などの青菜を栽培しています。 朝収穫したものをスタッフが重さを量って袋詰めし、その日のうちに生協の物流センターへ配送。翌日には、ハーツや組合員のみなさんへ新鮮な状態でお届けしています。 「食べて美味しい野菜を作りたい」と、こだわりを語る中橋さん。今年、野菜作りを始めて30年という節目を迎えました。「始めたばかりの頃は、こだわりとかはなかった。でも、実際にやってみると野菜作りは奥深く、難しい。いろんな人に話を聞いて、ひたすら勉強でした」と当時を振り返ります。野菜作りを始めて3年目には、生協とほうれん草の取り引きを開始。それ以来、産直収穫体験交流会やたんぽぽツアーなど、組合員との交流も深まっています。さらに、職員の就農体験にもご協力いただき、今年は新人職員やハーツの責任者がお世話になりました。土にこだわった、健やかな風味 中橋さんの青菜1年を通してお届けする食べておいしい青菜たち深くまではれるよう土を深くおこしてあげることで、根毛が発達して、野菜本来の味がする美味しさになるんです」 除草剤を使わず雑草を手摘みしたり、連作障害が出ないよう育てる野菜を変えるなど、健やかな土壌を守り続ける中橋さん。今年春には、東京農業大学を卒業した息子の凌さんが帰郷して就農するうれしい出来事がありました。「早く一人前になって、農園を引き継いでほしいですね」と笑みがこぼれました。土づくりのこだわりを次の世代へと引き継いでオススメの食べ方環境に配慮した農業に取り組むエコファーマーとして、化学肥料を使用せず、農薬の使用を慣行栽培の1/2以下に抑え、福井県の特別栽培農産物認証を取得。有限会社 中橋農園(福井市) 代表取締役中橋 精一さん組合員と生産者がともに育てあう生協の産直中橋農園Profile息子の凌さん夏場は多少苦味が出てくるのでさっと下茹でしてから調理を大根の若苗です只今、産直商品利用キャンペーン実施中!(参照6ページ)ほうれんそう豚肉と一緒にしゃぶしゃぶで。つまみなさっと茹でておひたしに。シャキシャキの歯ごたえ。みずな肉や油あげと一緒にさっと煮て卵とじに。チンゲンサイ鶏肉と炒めて塩コショウが、中橋さんのお気に入り。ハ〈次回6月3・4回 (ふくい~な)〉宅ハ〈次回6月3・4回 (ふくい~な)〉宅ハ〈次回6月4回(ふくい~な)〉6月下旬より宅ハこまつな煮る・炒めるはもちろん、浅漬けもおすすめ。〈次回6月3・4回 (コープファミリー)〉宅ハ中橋農園のみなさんりょう2015.6月号2

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る