がんばらにゃ2016年7月号
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通信一汁三菜高齢者の食事今回は高齢者の食事摂取にありがちな問題点をいくつか紹介します。それらの問題点を早期に把握することで、より望ましい食事の摂り方につながります。健康で楽しい食事へと改善していきましょう。 毎日の食事作りは大変ですよね。食事に気をつかっているつもりでも、自分の好みが優先になってしまいがちです。あなたの食事は偏っていませんか?ポイント① 炭水化物過多型 ご飯、パン、麺などの炭水化物主体で食事を済ませていませんか? 炭水化物は、お腹が満たされるので食事を摂った気になりますが、代謝に必要なビタミンB1が不足してしまいます。体重減少が少ないので健康そうに見えますが決して健康な食事とはいえません。ビタミンB1不足による代謝異常から脂肪肝、肥満となり、メタボリックシンドロームの原因にもなりかねません。また、脚気症候群として心臓への負担も考えられます。ポイント② 脂肪分過多・加工食品依存型 から揚げやコロッケなど、できあいの惣菜を利用する頻度は高くありませんか? 動物性食品には、たんぱく質とともに脂肪も多く含まれています。動脈硬化を引き起こす原因の1つである飽和脂肪酸が多く含まれていて血液の粘性を高めてしまい、高血圧を招くおそれがあります。 また、野菜不足によりビタミン、ミネラルが欠乏して栄養不良になる例が多くみられます。加工食品も上手に利用し、野菜のおひたしや、煮物などで補食していきましょう。ポイント③ 菜食主義 新型栄養失調型 野菜ばかりに偏っていませんか? 野菜料理が並び、一見バランスがよさそうでも、植物性たんぱく質に偏り、良質で吸収効率のよい動物性たんぱく質が不足している「新型栄養失調」も増えてきています。 身体の健康を維持するためには、毎食の食品の選び方が大切です。また、食事を摂るタイミングを間違えず、規則正しく食べることが健康への近道となります。一日1、2食で済ませてしまう高齢者も多いようです。必要な栄養素をバランスよく摂取するためにも一日3食きっちりと食べ、代謝機能を充実させ、効率の良い食事につなげていきましょう。高齢者の食事ミニ講座❶栄養バランスが偏らないために工夫していきたいこととは?高齢者の望ましい食事とは? 大野きらめきでは、地域にお住まいのどなたでもご参加いただける場として「長生サロン」を開催しています。サロンでは椅子に座ったまま行う「ケアビクス」や頭と身体を使ったレクリエーション、歌など、高齢者向けの運動機能維持や意欲の向上に重点をおいた活動を行っています。またサロン後半には、コープのお茶とお菓子をいただきながら、みなさんで楽しい時間を過ごしています。そのほか、年に数回、認知症の勉強会や健康チェックを行っています。 初めての方もご自分のペースに合わせて無理せず体操していただけますので、心身のリフレッシュのためにも、ぜひお気軽に遊びに来てくださいね。長生サロン(大野きらめき)お問い合わせ先大野きらめき(大野市天神町3番21号)TEL.0779-66-1211毎月第3(木曜日) 10:00~11:30   大野きらめき 集会室所時お問い合わせ先 15ページコールセンター丹南きらめき川端 和代(管理栄養士)鯖江きらめき堀井 喜代美(ケアマネジャー・管理栄養士)ま………豆(豆類・大豆製品)ご………ごまた………卵ち………乳(牛乳・乳製品)わ………わかめや………野菜さ………魚・魚介類し………しいたけ(きのこ類)い………芋類(参考文献 在宅高齢者食事ケアガイド 第一出版)まごたちわやさしいご飯に汁物、おかず3種(主菜・副菜・副々菜)を基本とする。元気な食生活のためにぜひ、まごたちわやさしいを取り入れていきましょう。2016.7月号12

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