がんばらにゃ2016年12月号
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 のどかな丘陵地に広がる、一面のキャベツ畑。ここは、2016年1月に設立した『ふくいレインボーファーム株式会社』のあわら農場です。現在、あわら市と敦賀市の2農場で、風土に適した野菜や果実、米などを育てています。 あわら農場では今、6種類のキャベツを栽培中。「種を蒔く時期や品種の違いで収穫時期をずらし、来年3月頃まで新鮮なキャベツを提供します」と教えてくれた中川代表。つるが農場では、野菜や米の他に敦賀特産『東浦みかん』を継承。どちらも『県民せいきょう版GAP』(※)に基づく管理を徹底し、将来的には、福井県が推奨するエコファーマー認証をめざしています。 「今、追求している最優先課題は〝鮮度〞です」と語る中川代表。「地元でつくるメリットは、収穫してから組合員のみなさんへお届けする時間が短いこと。収穫した新鮮な野菜や果実は、翌日にはハーツ全店へ配送。今夏には、朝獲れとうもろこしを、その日のうちにハーツ全店で販売し、大変好評でした」。つくる、つなぐ、まなぶを通じて福井の元気作りに貢献するふくいレインボーファーム 2つの農場は、もともと高齢化などで耕作放棄地になっていたところを多く活用しています。取締役の宮越さんは、「我々の目的のひとつとして、福井の農業を活性化したいという思いがあります。地域と連携を図り、耕作放棄地解消や地産地消推進に取り組んでいけたら」と語ります。そのために「つくる、つなぐ、まなぶを通じて福井の元気作りに貢献する」という〝ありたい姿〞を設定。「つくる」では、あわらとつるがの農場で、風土にあった農産物を栽培地場で安全・安心な農産物を提案。「つなぐ」では、販路拡大のお手伝いや、地元学生のインターンシップ受け入れなど次世代を担う若者の就農を支援しています。さらに、「まなぶ」では、県民せいきょう職員の就農体験をはじめ、『たんぽぽツアー』などで組合員向けに農業体験・見学を実施。つるが農場では、組合員サポーター『レインボーファーム応援団』の活動も始まっています。 「いずれはオリジナルブランドの加工品もつくりたい。県民せいきょうを通じた食品リサイクルループなど、環境にやさしい取り組みも進めていきたいですね」そう夢を語ると、日に焼けた肌に白い歯がこぼれました。福井の農業を活性化して地域と共に地産地消を推進組合員と生産者がともに育てあう生協の産直ふくいレインボーファーム株式会社(あわら市・敦賀市)代表取締役 中川 政弘さん(前列中央)2016年1月設立。現在、約4haのあわら農場で露地園芸を、約3haのつるが農場で水田園芸や果樹栽培などを手がける。※県民せいきょう版GAP 「GAP(適正農業規範)」とは、農産物の生産段階において、汚染物質、異物混入などの危害を最小限に抑え、食品の安全性を確保することを目的として、農業生産の作業工程ごとに想定される危害要因とその対応策を実践する取り組みのこと。県民せいきょうでは独自の「GAP(適正農業規範)」の認証制度をつくり、より安全で確かな商品として認定している。Profile生協農場組合員のみなさんの登録制によるサポーター組織『レインボーファーム応援団』では、サポーターを大募集。つるが農場にて、野菜の草刈や間引き作業、みかんなどの摘果作業、野菜の種蒔きや植えつけ作業などのお手伝いをしていただいています。キャベツ畑見学12月販売予定商品…玉ねぎの種植え体験たんぽぽツアーレインボーファーム応援団随時募集中取締役 宮越 博之さんキャベツ〈ふくい~な〉宅ハ・さといもハ・敦賀東浦みかん〈ふくい~な〉宅HP http://amedamairo.wixsite.com/fukuirainbowfarm2017年度からは、体験農場(5m×5m)で家庭菜園体験も!(予定)玉ねぎの種植え体験が良かった農業の大変さを痛感した2016.12月号2

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