がんばらにゃ2017年9月号
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 コープ米ピュアを生産しているのは、JAテラル越前の組合員による『KOOP』のみなさんです。現在6人のメンバーが、「生産者が明確であること」「栽培・堆肥(肥育)方法が明らかであること」「生産者と組合員が交流できる」という県民せいきょうの産直三原則に沿って、美味しく安全・安心な米づくりをしています。「1988年に、組合員さんの声に応え、有機米をつくる『上庄こだわり部会』を立ち上げたのが始まり。それを引き継ぎ、農薬・化学肥料を通常の半分以下に抑えた、食味の高いコシヒカリを生産しています」と前田さんは語ります。 JAテラル越前の他商品が平均75点を基準とするなかで、コープ米ピュアはその年収穫した米から食味測定値(※(株)静岡製機食味分析計)で80点以上のものだけを厳選。「はっきりした数値基準があるから手が抜けません」と松田さんが言うと、「プレッシャーがありますね」と山田さんが続けます。高いスコアを支えているのが、「手間のかかる有機肥料での栽培」と指摘する源内さん。「化学肥料は、お米に無理をかける。有機肥料で育てているから、病気に強く、お米そのものの自然な味がするんです」と胸を張ります。 昼夜の大きな気温差が、米の生育に良い影響を与えるという上庄地区。さらに、「ここの自慢は、真名川から流れる清らかで澄んだ水。ホタルやトンボもまだたくさんいます。山と田んぼの間に家などがなく、生活排水が入ってこないんです」と山田さん。田んぼに水を取り入れる用水路と排水路を分けて、排水が混じらないよう工夫するなど、常に組合員さんの声に応える安全・安心なコシヒカリきれいな水で満たされています。 また、メンバーの田んぼでは、収穫までに2回作見会が行われ、JAテラル越前 営農指導員の石川さんが穂肥のタイミングなどを指導。それぞれの生育状態にあわせてアドバイスを受けながら、安定した品質を保っています。 「今後も、組合員のみなさんと交流をしたい。昔は田植えや稲刈り体験に来てもらったこともあるんやよ」と語る門前さん。「食べていただいた方の声は、励みにも、やりがいにもなるもの。組合員さんの意見を反映させていきたいですね」と言う出村さんの言葉に、みんな真摯な表情でうなずきました。真名川からの澄んだ水を美しいまま田んぼに流す組合員と生産者がともに育てあう生協の産直清らかな水に育まれた、コシヒカリ コープ米ピュアJAテラル越前JAテラル越前 KOOP(大野市)左から 代表 前田光雄さん、山田治和さん、出村孝夫さん松田治雄さん、源内武雄さん、門前重夫さん『上庄こだわり部会』を引き継いだ『KOOP』で、コープ米ピュアを生産。現在6人で、年間約1千俵を生産している。『KOOP』の『K』は、「上庄」の頭文字。Profileオススメの食べ方「精米した米は涼しいところに保管しないと、半月ほどで変色して味が落ちてしまう」と松田さん。特に、5~9月は密封し、冷蔵庫の野菜室など冷暗所で保存を。定期的に、精米したお米をお届けする定期配送もおすすめです。「上庄の米は、冷えてもうまい。お弁当にもっていって昼に食べると味の違いがわかります」と出村さん。オススメの食べ方は、定番のおにぎり。「特に、新米のおにぎりは最高です」。〈毎週企画〉宅ハ上手な保存方法※写真はイメージですJAテラル越前営農指導員石川 靖悟さんほ ごえ2017.9月号6

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