がんばらにゃ2018年5月号
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 今年2月、福井県は嶺北地方を中心に記録的な大雪に見舞われました。宅配事業においては1週間にわたって供給の中止を余儀なくされ、福祉においてもサービスの提供が滞るなど、組合員・利用者のみなさまに多大なご迷惑をお掛けしました。心からお詫び申し上げます。 さて、県民せいきょうは2018年、創立40周年を迎えることができました。これもひとえに組合員をはじめ関係各位のみなさま方からのご支援の賜物と、心より感謝申し上げます。 振り返りますと、県民せいきょうが誕生した1970年代から80年代にかけては、有害食品が多発する時代で「安全で安心な商品をみずからの手で」供給する共同購入活動が県内全域に広がりました。1990年代に入ると、組合員の共働きが進む中で「ハーツ」の出店や個配・ステーションの仕組みの導入、共済の取り扱いを始めました。2000年代に入って、高齢組合員世帯の増加や核家族化を背景として、介護事業や子育て支援事業に着手しました。さらに、2010年代には、過疎化が進み「買物弱者」が広がる中で、移動店舗や食事宅配などの生活支援事業に取り組んできました。 『不易流行』という言葉があります。県民せいきょうは40年間、組合員のくらしの変化=社会構造の変化に対応し、事業のカタチを変えてきました。一方で、変えてはならないこと、それは「安全・安心」「参加・参画」「お役立ち」「安定した経営」の4つの組合員価値です。常に組合員の声に耳を傾け、組合員とともに事業と活動を進める姿勢はこれからも堅持してまいります。そして、県内の世帯加入率も5割を超え、これからの県民せいきょうの役割は、人口減少・超高齢社会を迎えて持続可能な地域社会づくりの一翼を担うことだと考えています。県民せいきょうの持つ「食と福祉と助け合い」の事業ネットワークと組合員組織のネットワーク、そして地域のみなさまとの連携を一層強めることで「健康長寿で安全・安心な福井づくり」にまい進する所存です。 今年度は、40周年記念事業として、記念イベントや文化事業、記念セールなどを予定しています。また、秋に開催される福井国体・障スポ大会をオフィシャルサポーターとして応援してまいります。さらに、南越前町におけるコミュニティ一体型店舗の開設、JA福井県経済連と提携した食品加工センターの稼動、鯖江市でのハーツ10号店の出店などに取り組み、県民せいきょうのエポック(新時代)となる年にしていきたいと考えます。 今後ともみなさま方の変わらぬご指導、ご支援をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。県民せいきょう創立40周年を迎えて理事長 竹生 正人つなげよう未来を創る子どもたちに1980年代共同購入の様子▲▲2018.4月号22018.5月号2

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