がんばらにゃ2022年4月号
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通信 丹南きらめきでは、認知症当事者の居場所や交流の場、また家族の相談の場として、地域や拠点で認知症カフェ(※)「あったか夢カフェ」を開催しています。地域の公民館やコメダ珈琲店では毎月定期的に、また時には「出張夢カフェ」として企業に出向いて開催することもあります。 認知症についての話や意見交換、頭を使った脳トレや講座の開催、参加者同士の交流など内容は様々。みなさんもぜひお気軽にご参加ください。 最近は感染症の影響で、「外出」を控えることが多くなっています。本来、「外出」することでリフレッシュしたり、人に会うことで気持ちに張り合いが出たりします。 「外出」が減り、出かけないことが当たり前になると、人と交流する機会も減ります。社会とのつながりも希薄になるので、段々と意欲が低下し、気力をも失くしてしまうこともあります。また身体を動かすことが少なくなるので、筋力低下を招いたり、食欲が湧かず食事の量や品数が減ることで低栄養になったりする恐れもあります。 もしあなたが誰かの手を借りないと「外出」ができないとしたらどうでしょう?介護が必要な状態になると「誰かの手を借りる」ことを遠慮し、気軽な「外出」でも億劫になることがあります。誰にでも同様のことが起こる可能性があるのです。 きらめきでは、利用者の馴染みの喫茶店や飲食店へ「外出」をしています。利用者介護予防ミニ講座町内にお出かけしてみませんか?みなさんは「普通のくらし」について考えたことはありますか?介護が必要になると今まで当たり前のようにしていたことや、できていたことが難しくなることがあります。今回は「外出」について一緒に考えてみましょう。鯖江きらめき施設長 内村 真大参考「人間力回復ー地域包括ケア時代の「10の基本ケア」と実践100」大國康夫著 出版:クリエイツかもがわ鯖江きらめきTEL.0778-52-8050時間/9:00~17:00(月~金)きらめき通信 ミニ講座検索バックナンバーの中には、足が不自由になり車の運転ができず誰かに送ってもらうことが必要だったり、車いすで段差を越えられずお店に入れなかったりと何らかの事情で以前の様に気軽に「外出」することができない方もいらっしゃいます。そこで、私たちが関わることでこれまで通り「外出」ができ、馴染みの関係が保てるように支援しています。長年行っていなかったお店に行くと、利用者に笑顔が見られます。お店の方も覚えていてくれることもあり、そんな時、利用者のいきいきとした表情を見ると嬉しくなります。 生協のケア指針「10の基本ケア」では、介護が必要な状態からまずは今までの「生活」を取り戻せるよう、生活リハビリによる自立支援を行います。衣食住だけが「生活」ではありません。仲のよい友人と会ったり、馴染みの店に通ったりと、人や社会、地域とつながることも自立した「生活」の一部です。これまで通りの「生活」、思い通りの「外出」ができることでやる気が生まれ、「生活」にハリが出ます。 きらめきでは、介護が必要な状態になっても自分がしたいことが実現できるように、利用者自身がQOL(生活の質)を高められるケアをめざしています。丹南きらめき『あったか夢カフェ』 (※)認知症カフェは、厚生労働省が地域コミュニティの中で認知症のある本人と  その家族への支援を包括的に行う施策として推進しています丹南きらめき「あったか夢カフェ」スケジュール ①家久公民館 第2金曜日 ②大虫公民館 第4火曜日 ③コメダ珈琲店 武生店 第3木曜日▲コロナ禍以前の写真です丹南きらめき『あったか夢カフェ』 お問い合わせ先 丹南きらめき TEL.0778-22-5001(渡辺) 2022.4月号10

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