がんばらにゃ11月号
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〈宅〈〉〉JGAPの団体認証取得で福井の米づくりを日本一に生産者みんなで情報を共有未来を見据え成長を促して福井県の農業団体Fukui GAP Association(以下FGA)は、2020年に福井県で初めてJGAP(※)の米(籾・玄米)の団体認証を取得しました。FGAの「 県産コシヒカリ(JGAP)」のパッケージには、「良い農作物選びは、良い農場選びから」という、持続可能な農業経営に取り組む生産者の想いが掲げられています。「JGAP認証取得にみんなで取り組み、福井の農業を日本一にしたい」。そう語るのはFGA会長の安實正嗣さん。「近代化を進めた先人の努力で福井の米づくりあんじつのインフラは日本一を誇りますが、時代は移り、米は競争の時代になりました。我々の代にできることとして、普遍的な価値のあるGAPが必要だと考えたんです」。FGAの農場では、JGAPの項目に基づき食品安全、環境保全、作業福井者の安全確保などを推進。今年は従来のプラスチック被膜肥料から、環境保全に配慮したノープラ被膜肥料へ切り替えました。さらに、れんげ草などを活用する「緑の肥料」にも取り組んでいます。「FGAは構成員の生産    ❶❷❸❹❺  ハ3宅者が自ら組織し、運営まで行う全国初の団体です」と胸を張る安實さん。農場間の視察、研修、会議などで情報を共有し、若手生産者が新規加入者の指導を担当するなど次世代後継者を育成しています。さらに、各農場の取り組みをサンプルに、難解なJGAPをわかりやすく解説した「GAP手引書」もオリジナルで制作。「良いこともトラブルも1人で抱えずみんなで共有することで、会全体の成長につなげたい」と語ります。そうした意欲的な取り組みが高く評価され、今年、FGAは農林水産省のコンクールのGAP部門で農産局長賞を受賞しました。将来的には、「県下水稲面積の6〜7割にあたる100経営体をGAP認定農家にしたい」と安實さん。その先には、米以外の品目を加えたASIAGAPやGLOBALG.A.P.の取得を見据えています。「県民せいきょうの組合員のみなさんにも、ぜひFGAの「 ヒカリ(JGAP)」を広く味わっていただけたら」と笑顔で締めくくりました。福井県産コシ  フクイ    ギャップ Fukui GAPAssociation 良い農作物選びは、良い農場選びから 福井県産コシヒカリ(JGAP)福井県産コシヒカリ(JGAP)三方五湖わかさ除く次回11月3回(ふくい〜な)Profile(※) JGAP(Japan Good Agricultural Practice) とはFukui GAP AssociationのみなさんFukui GAP Association(福井県下7市)JGAPに関心を持つ農場が集まり、2019年3月に設立。翌年8月、JGAP認証取得。現在、正会員13農場で構成され、県内農場のJGAP認証普及に貢献する。▲視察の様子▲JGAPの審査の様子(こうすい農場にて)…ハーツ・      …コープの宅配 で取り扱っています ※取り扱い状況は、変更になる場合もありますのでご了承ください。 ※パッケージデザインが変更になる場合があります。JGAPは農林水産省が推奨する、日本の農業のためにつくられたGAP認証のこと。人間と地球と利潤の間に矛盾のない農業生産の確立と、生産・流通・消費の信頼関係構築をめざし、農場管理、食品安全、環境保全、労働安全、人権の尊重、家畜衛生、アニマルウェルフェアなどの取り組みを実践することで、農業の持続可能性につなげます。農業の持続性に向けた取り組み信頼される農場管理食品安全の環境保全の確保作業者の安全確保作業者の人権福祉確保組合員と生産者がともに育てあう生協の産直アソシエーション

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