ハ宅3…ハーツ・ …コープの宅配 で取り扱っています ※取り扱い状況やパッケージは、変更になる場合もありますのでご了承ください。約33年前に脱サラし、農業研修を経て、福井市北部エリアでフジタファームを開業。13棟のハウスで、きくな、トマト、ほうれん草などを栽培している。県内の酪農家から譲り受けた牛糞や自作の籾殻を入れた堆肥で、水はけがよく栄養のある土をつくっています。 きくなは高温になると葉先が茶色くなるため、必要に応じてビニールハウスの側面を開けて風を通し温度管理をします。「降雪時は、40〜50mあるビニールハウスの両側に積もった雪をスコップでどかすんですよ」と藤田さん。収穫後は土を起こし2〜3ヶ月かけて残った軸を腐食させるなど、手間と時間がかかるきくなの栽培。近年は生産者が減少し、希少価値が高まっています。 収穫体験など、県民せいきょうの組合員と長年交流を続ける藤田さん。福井市の認定を受けた認定農業者として、農業経営の目標に向けて創意工夫に努めている中、作業を手伝ってくれる息子への事業承継を考え始めました。「農業は努力すれば成果が出て、『美味しかったよ』と声が返ってくる楽しみもある。自分とは別の発想でやってもらえばいいが、とにかくいいものを作らなあかんの」と次世代を見守ります。上手な保存方法おすすめの食べ方きくなのごま和え(1袋 約150g分)過去の交流会の様子藤田さんのきくなフジタファーム組合員と生産者がともに育てあう生協の産直 クセのある独特な苦味と爽やかな風味で、ビタミンCなどの栄養価も豊富なきくな。フジタファームでは、3棟のビニールハウスできくなを栽培しています。 きくなは10月上旬に種を蒔いた後、発芽した葉を15cm間隔で間引きします。これは主軸となる茎の周りに、わき芽が広がっていけるようにするためだそう。高さが50cmほどに伸びると初めての収穫となり、主軸の葉先を30〜40cmの長さで摘み取ります。その後、残した葉から出たわき芽が伸びたところで、その葉先を収穫。12月上旬から2月下旬にかけて、これを数回繰り返します。「収穫後、次の葉が伸びるまで時間がかかるので、安定して出荷できるよう複数のビニールハウスで育てています」と藤田さんは語ります。 「きくなは種蒔きも間引きも手作業です。栽培期間が長いから追肥も必要だし大変ですね」と苦笑いする藤田さん。フジタファーム(福井市)藤田 偉一さんきくなを3cm幅に切り、熱湯でさっと茹でたら冷水に取り水気を切ります。ボウルにすりごま(大さじ1)、しょうゆ(小さじ2)、砂糖(小さじ1)を入れて混ぜ、水気を切ったきくなを合わせたらできあがり。副菜におすすめです。「きくなは袋のまま冷蔵庫の野菜室に立てて保存してください。寝かせると下の方の軸が反ってしまうんです」と藤田さん。きくなは丈が短く、長い場合は梱包時に葉先を折り曲げてあるので、立てて保存しやすいそうです。種蒔きも間引きも収穫も、すべて手作業牛糞や籾殻を入れた堆肥で、土づくりも手間と時間をかけて育てる次世代を見守り事業承継へ独特な苦味と爽やかな風味で、栄養価も豊富 藤田さんのきくな産直便り
元のページ ../index.html#3