12342 現在の住宅事情では、必ずしも正解とは言えません。ダイニングテーブルは地震でかなり動きますし、ダイニングには食器棚や食器類など、倒れたり落ちてきたりすると危険なものがたくさんあります。 地震が起きたときの正しい行動としては、ものが置かれていない部屋で、低い体勢で頭や首を守って、揺れが収まるのを待ちましょう。トイレに入っていたなら飛び出2025.4月号揺れたらまずは火の始末?地震が起きたらテーブルの下やトイレへ?地震が起きたらすぐに外に出る?非常用持ち出し袋は枕元に置いておく? 地震が起きたとき、火災の原因にならないよう「まず火を消すこと」と教わった方も多いのではないでしょうか。 内閣府などは、大きな地震が発生した場合、無理に火を消そうとせず、まずは身の安全を確保することを推奨しています。 現在では、火を扱う家電には安全装置が付いており、揺れを自動で感知し停止します。さらに料理中でコンロの上に熱した料理や油などがあれば、飛んできた鍋や熱いお湯、油などでやけどをする可能性もあります。もちろん自分の身の安全が確認できたら火を消すなどの行動が必要ですが、発災時に最優先すべきは、ケガをしないように自分の身を守ることです。すことはありませんが、わざわざ入る必要はありません。 揺れを感じたらドアを開放しないと枠の歪みなどで閉じ込めの危険があることも覚えておきましょう。 地震が起きたらすぐに飛び出した方がいいと言われるようになったのは、1978年に起きた宮城県沖地震がきっかけと考えられています。そのときに多くの建物が倒壊して下敷きになり亡くなった方が多かったため、すぐに外に逃げた方がいいという常識が広まりました。 築30年以上の建物の中にいる場合は大きな揺れで倒壊する可能性もありますが、1981年6月には新耐震基準になり、倒壊・損壊よりも、看板やガラスなど落下物によりケガをする危険性の方が高くなっています。揺れを感じても慌てて外に飛び出さず、最初の揺れが収まるのを待ってから屋外に避難するといいでしょう。 地震はどのタイミングで発生するか分かりません。非常用持ち出し袋は、避難経路になる目のつきやすい場所、つまり、玄関付近に置くのが正解です。玄関は外出していても取り出しやすい場所でもありますね。 就寝時には、枕元にスマートフォンや貴重品をまとめられる巾着袋のようなものを用意しておき、避難するときに非常用持ち出し袋に投げ入れるようにすれば、効率よく避福井県防災士会のご協力の下防災に関するお役立ち情報をお届けします 「災害が起きる前にできること」を考えたことはありますか?非常食の準備でしょうか?防災グッズの準備でしょうか?一度イメージしてみましょう。 非常食や防災グッズを揃えることも大事ですが、一番重要なことは「命を守ること」です。命を守るためには、正しい知識を身に付けることが必要です。 今回は福井県防災士会監修の下、LPA(ライフプランアドバイザー)の会が「①地震が起こったら取るべき行動」、「②日頃の備え」についてお伝えします。これって正しいの?これって正しいの?防災知識の更新、できていますか?防災知識の更新、できていますか?①地震が起こったら取るべき行動防災Vol.11くらしに役立つわが家の危機管理【地震編】〜心構え・必要なものの 準備はできていますか?〜
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