がんばらにゃ2025年4月
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4時所持宅2025.4月号組合員と生産者がともに育てあう生協の産直家庭菜園の植え付けは、「高い畝に浅く植えるのが基本」と石黒さん。水やりの加減も重要で、「根は水を求めて伸びるので、土が乾いていることが大事。夕方に苗がしおれていても、朝ピンとしていれば大丈夫なので、朝に様子を見て水やりするといいですよ」と教えてくれました。1975年に野菜苗の生産・販売を始め、2016年に法人化。ホームセンター向け家庭菜園用野菜苗をはじめ、生産農家・JA向け野菜苗、公共施設向け草花苗、特定品種などの特別注文苗などを幅広く手掛ける。接木後は温度と湿度を調整したLED照明の接木養生室に数日置いて様子を見守り、その後、ビニールハウスに移して約1〜2ヶ月後に出荷となります。4/26(土) 10:00〜12:00大野きらめき 駐車場勝山きらめき 駐車場苗を持ち帰る容器奥越地区産直協議会主催石黒農園さんの野菜苗販売会石黒農園株式会社(あわら市)代表取締役 石黒 重正さん過去の交流会の様子毎年大好評の企画です!接木苗 桃太郎トマト〈4月3回(ふくい〜な)〉石黒農園株式会社完熟収穫の「 接木苗 桃太郎トマト」をはじめ約100種類にのぼる野菜苗づくり専業農家 育てやすく、プランター栽培もできる、「 接木苗 桃太郎トマト」。石黒農園株式会社は県内でも希少な野菜苗の専業農家として、桃太郎トマトをはじめ春・夏合わせて約100種類の家庭菜園用野菜苗などをつくっています。 「春の野菜苗はトマト、きゅうり、なすなど約70種類。完熟トマトの代表種である桃太郎トマトは、品質的にも人気です。自根苗と接木苗があり、接木苗は果実がしっかりしていて、樹上で完熟させて収穫できますよ」と石黒さんは魅力を語ります。 桃太郎トマトの苗づくりはビニールハウスの中で1月下旬頃から始まり、種を蒔いてから約1ヶ月後に接木を行います。これは土からくる病気に対して抵抗力を付けるためで、抵抗性の強い品種の「台木」に、種から育てた桃太郎トマトの「穂木」の切り口を手作業で接ぎ合わせます。1日約700本におよぶ繊細な作業は「長年の勘が重要です」と石黒さん。独自に考え、絶えず挑戦をいろいろな意見も取り入れて 石黒農園株式会社では種蒔きや苗の植え替え作業を、ほとんど機械で行っています。ビニールハウスや接木養生室などの施設も石黒さん自ら改良を重ね、高品質・低コストな効率化を追求。「メーカーを頼らず独自の考えでやれるのが、農業のいいところ。絶えず挑戦することで自分が成長していきます」と石黒さんは胸を張ります。 県民せいきょうとは1980年から産直取引を開始。組合員さんと交流を重ねる中で、「組合員さんの意見からいろいろなヒントをもらっています」と語ります。 家庭で上手に野菜を育てるには、「土づくりが大事」とアドバイスする石黒さん。「それぞれ土の条件が違うので、水はけの加減や肥料などで土壌を改良してみて。でも、一番は楽しんで育ててくれたら」とほほ笑みました。産直便り育て方豆知識育てやすく、しっかりした果実を完熟収穫できる 接木苗 桃太郎トマト

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