がんばらにゃ2025年5月号
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126節約は優先順位を付けましょう2025.5月号 世の中の物価は上がる一方で収入はなかなか増えず、「この先、経済的に大丈夫なのか?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。そんな中でも適切な節約方法や投資の基本を学ぶことで、お金を私たちの味方につけることが可能です。 経済的な不安を少しでも払拭するには、無理のない節約や賢いお金の使い方を実践しながら資産運用を取り入れることが大切です。人生の3大資金とは?~老後にはいくら必要?~総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」P18より引用https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2023.pdf(※1)社会保障給付:年金、医療、介護などにかかるお金のうち、自己負担分(※2)可処分所得:収入のうち、税金や社会保険料などを除いた所得(※3)非消費支出:税金や社会保険料など、消費を目的としない支出その他10.7%不足分37,916円保健医療6.7%交通・通信12.2%教養娯楽9.8%20.3%うち交際費9.7%被服および履物2.1%教育0.0%その他の消費支出その他6.8%不足分30,768円保健医療5.5%交通・通信10.4%教養娯楽10.5%21.2%うち交際費11.0%その他の消費支出被服および履物2.2%教育0.0%非消費支出(※3)31,538円非消費支出(※3)12,243円社会保障給付(※1) 218,441円89.3%食料29.1%住居6.7%光熱・水道8.9%家具・家事用品4.2%社会保障給付(※1) 118,230円93.2%食料27.6%住居8.6%光熱・水道9.9%家具・家事用品4.1%実収入 244,580円可処分所得(※2) 213,042円消費支出 250,959円実収入 126,905円可処分所得(※2) 114,663円消費支出 145,430円を除いた金額 2024年から新しいNISAが始まり「貯蓄から投資へ」の流れが加速する中、資産運用を始める方が増えています。2024年9月時点で、NISA対象年齢(18歳以上)の4人に1人がNISA口座を保有しています。 また物価上昇が続く中、給与の伸びが追いつかない今、お金のスキルは不可欠です。「稼ぐ」「貯める」「使う」「増やす」「守る」など様々な力が求められますが、今回は特に「貯める(家計管理)」と「増やす(資産運用/NISA)」に焦点を当ててお伝えしましょう。 「人生100年時代」と言われる時代。そんな私たちの長い人生において「お金」は切っても切り離せない存在です。 一般的に人生の3大資金は「住居費・教育費・老後資金」とされていますが、特に老後資金への不安は大きく、総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦の家計収支は月額約3.8万円の不足、30年間(65~94歳)で約1,360万円の赤字となります。ここに2人分の予備費(医療費・介護費など)を含めると1,500万~2,000万円の準備が安心です。 さらにゆとりある老後を求めるなら毎月約37.9万円が必要とされ、30年間で約4,800万円の不足という調査結果も出ています(公益財団法人 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」)。 また単身世帯では月約3万円、30年間で約1,100万円不足するとされています。 各自が求める生活水準やライフスタイルなどによって必要な老後資金は異なります。ご自身がどんな老後を送りたいのかをイメージしてみましょう。 効率的な節約で優先すべきは、固定費(=毎月一定額支出する費用)です。例えば住居費、通信費、保険料、車関連費、サブスクなど、一度見直せば継続的な節約が可能です。65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支ー2023年ー(1ヶ月当たり)65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支ー2023年ー(1ヶ月当たり)家計防衛に関するお役立ち情報をお届けします知っておきたい家計防衛術Vol.10お金の知性を身に付けよう!~家計管理とNISA~

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