がんばらにゃ2025年6月号
4/20

42025.6月号自分の住む地域の水害リスクを把握しよう「避難場所」と「避難所」情報を確認し、災害発生時にとるべき行動を決めておこう災害の危険から命を守るために緊急的に避難する場所(公園やグラウンド、ビルなど)災害が発生した場合に、被災者が一定期間生活するための施設(公民館、学校など)福井県防災士会のご協力の下防災に関するお役立ち情報をお届けします 近年、毎年のように全国のさまざまな地域で大雨による河川の氾濫などが発生しています。水害が発生すると、住宅や公共施設の浸水、損壊や、ときには人命が奪われることもあります。 福井県においても、2004年7月に嶺北地方を中心に甚大な被害をもたらした福井豪雨や、2022年8月に南越前町で発生した記録的豪雨などの水害に見舞われており、水害は身近な災害のひとつといえます。普段からの備えがいざというときに役立ちます。災害発生災害発生から避難までの流れ一次的な避難避難場所へ移動継続的な避難避難所で過ごす 自分が住む地域やその周辺にどのような水害のリスクがあるかご存じですか。 各自治体が提供している「洪水ハザードマップ」では、想定される最大規模の降雨や高潮による浸水範囲・深さに加え、避難所などの確保を図るために必要な事項が確認できます。自分が住む地域にどの程度の浸水の危険があるかを確認し、その情報を踏まえて自分自身や家族にどのような備えが必要かを考えましょう。福井県内 各市町の「洪水ハザードマップ」はこちらから確認できますhttps://www.pref.fukui.lg.jp/doc/sabo/kouzuihazardmap.html 水害が発生した際に避難する場所として、「避難場所」と「避難所」の違いをご存じですか。「避難場所」とは、災害によって身の危険が迫っているときに一次的に避難する場所のことを指し、正式には「指定緊急避難場所」と呼ばれています。津波や洪水などの危険が切迫した状態において、生命の安全確保を目的に緊急に避難する場所、と位置づけられ〈時間軸〉ています。公園やグラウンドなどの一定の広さがある場所や、高層ビルや高台などが指定されている場合もあります。お住まいの地域に加え、勤務先やお子さんの通学先など、災害発生時に自分自身や家族が緊急に避難する可能性がある地域の「避難場所」について、各自治体のホームページなどで確認しておきましょう。 一方「避難所」とは、災害による被害を受けた人、または被害を受ける可能性がある人が、一定の期間避難生活をする場所のことです。例えば、災害で自宅を失った人が仮設住宅へ入るまで、または台風や豪雨により自宅で過ごすことが困難な人が自宅に戻れるまで過ごす公民館や体育館といった場所は「避難所」にあたります。 危険が迫っている状況では「避難場所」へ向かい、まず命を守ることが大切です。 大雨情報は、被害が発生する前にあらかじめ情報を得ることができます。 気象庁のホームページで配信されている「キキクル」では、大雨による災害の危険度を確認することができます。大雨によって引き起こされる災害には、土砂災害や浸水害、洪水災害があります。「キキクル」では、この3つの災害が今くらしに役立つ防災Vol.12わが家の危機管理【水害編】

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る