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コープ商品の包材に生まれ変わるペットボトル ~プラスチック包材の環境問題への対応~

店頭回収のその後

ハーツでのペットボトルのリサイクル回収にご協力いただきありがとうございます。さて、このリサイクルボックスに入れられたペットボトルの「その後」が大きく変わりました。この春から、ハーツのペットボトルは、コープ商品の包材としても活用されるようになりました。
ハーツで回収したペットボトルは、坂井市にあるエコセンターで圧縮され約1tの塊に一次加工し、再生樹脂処理工場に運びます。そこで再生PETペレットにリサイクルされた後、フィルム製造工場で再生PETフィルム化され、包材製造工場へ納品され包材に生まれ変わります。その後、食品工場などで中身が入れられて、再び商品として販売されます。

回収ペットボトル再生利用の流れ

この春から、レトルトパウチでおなじみの「ビーフカレー」の包材が、この再生PET素材を含む原料でつくられるようになりました。

ペットボトルの高度化リサイクル

協栄産業株式会社は栃木県に本社のある再生樹脂処理工場で、使用済みペットボトルをPET樹脂に再生している会社です。協栄産業株式会社では、「回収ペットボトル」を原油に代わる「都市油田」と考えています。原油からPET樹脂をつくるよりも、回収ペットボトルからPET樹脂をつくる方が、CO2を63%減少させることができます(1kgあたり0.994kgのCO2削減)。選別(異物除去)、粉砕、洗浄、乾燥などの工程を経てフレークにしたものをペレット加工して再生原料に生まれ変わらせています。

ペットボトルを再生すると、PET樹脂のIV値(粘度)が段々と低くなります。最も高いのがボトルの0.80で、シートが0.74、フィルムが0.65、繊維が0.64~0.60とIV値が下がっていきます。

PET樹脂の物性劣化とカスケードリサイクル

協栄産業株式会社では、再縮合重合反応という技術で、IV値の回復を実現しています。これによって同じ用途で繰り返し使用可能な品質に蘇ります。

品質保証の取り組み

食品の包材に使用するには、食品の品質保持のための安定した品質管理や、口につけることを前提とした食品衛生上の厳しい基準をクリアする必要があります。そのため10項目以上の検査のほか、においや有害物質など品質に異常がないかの点検を行っています。FDA認証(※1)設備、EFSA認証(※2)設備を整え、異物・不純物のない品質の高い樹脂ということが確認されています。

(※1)FDA認証…米国食品医薬品局などによる安全衛生性の承認
(※2)EFSA認証…欧州食品安全機関による安全衛生性の承認

こうしてバージン原料と変わらない品質の再生PET素材を原料とした包材が作られ、再びコープ商品として組合員の手元に届きます。

地球の限りある資源を未来に残していくためにも、コープ商品は素材や美味しさだけでなく、包材にもこだわっていきます。

生協で集まったペットボトルは、綺麗に分別されており感謝しています。地球の環境と資源を守るために、製品として安心して使っていただけるリサイクルを、「輪と和」を大切にしながらこれからも一緒に取り組んでいきます。

協栄産業株式会社
代表取締役社長
古澤 栄一さん

「リサイクルのその先を実感していただく取り組み」として生協で回収したペットボトルをコープ商品のパッケージにリサイクルしていく取り組みを進めています。今後、コープ商品約5,000品目のうち800品目程度を、生協で回収したペットボトルを原料の一部に使った包材にしていきたいと考えています。

日本生活協同組合連合会 ブランド戦略本部
サステナビリティ戦略室 サステナビリティ戦略担当
担当部長 設楽 良昌さん

再生PET素材から包材がつくられている コープ商品

コープマークビーフカレー

〈5袋:次回7月2回〉

コープマークふっくら卵のオムライス

〈2食入〉

生協で回収したPETボトルを、この袋の再生プラスチックの一部に使用しています。

コープマークラベルのないただの炭酸水(天然水使用)

〈24本〉

〈24本:次回7月1回〉

感想はこちら

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Ganbaranya(がんばらにゃ)2023年6月号より

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2023年6月