すくすく情報 ことばの【基礎】は生活の中で(後編)
専門家や子育てマイスターさんから資格や経験を生かしたアドバイスをいただきました。
『ことば』は、体験と気持ちが結び付くと深く染み込みます。では、気持ちを育てるためにどのように関わると良いでしょうか?
『ことば』を学習によって覚えさせる、関わりすぎず見守ることを大切にするなどの方法や考え方もありますが、幼児の場合、表面的に『覚えた』『言えた』ことばよりも『この人にこのことを伝えたい』という気持ち(コミュニケーション)を育てていくことが大切と考えます。そのためには、大人が子どもの【興味のアンテナ】に合わせていく必要があります。
子どもは、生活の中で興味というアンテナをいつも張っています。そのアンテナに「これ!」と引っかかると、脳がいろいろなことをキャッチする状態になるのです。その時大人は、視線を合わせて微笑んだり、話しかけたり、関わったりして、子どもからの動きや声や発語に応じてあげましょう。子どもは『この人にもっと伝えたい』という気持ちとともに、『もっといろいろ知りたい』と意味を理解しようとする気持ちも高まってきます。
子どもの中に生まれた『ことば』は、人とコミュニケーションをする中でさらに育っていきます。子どもの【興味のアンテナ】を増やし、それに大人が応じられるように、乳児の時からメディアの視聴は控えめにし、大人もスマートフォンなどを使うタイミングも気を付けてくださいね。
言語聴覚士
酒井 那旺(直子)さん
言語聴覚士(子育てマイスター・巡回支援専門員)。福井総合病院 療育外来、池端病院 リハビリテーション科での経験を経てフリーランスに。現在は、子育て支援センターでの講座や個人相談、各市町の健診業務、発達支援センターなどの発達・言語評価や指導、支援学校外部講師など、県内全域で活動中。
感染症を予防しましょう
インフルエンザなどの感染症が流行する時期になりましたね。以下のことに気を付けて、予防に努めましょう。
- ①ワクチン接種
- ②外出後の手洗い
- ③適度な湿度の保持
- ④十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
- ⑤人混みや繁華街への外出を控える
- ⑥室内でのこまめな換気
- 冬場における換気の留意点
短時間に窓を全開にするよりも、一方向の窓を少しだけ開けて常時換気をする方が室温変化を抑えられます。暖房器具の近くの窓を開けると、入ってくる冷気が暖められるので室温の低下を防ぐことができます。人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して新鮮な空気を取り入れる方法も有効です。
参考ホームページ:福井県感染症情報 https://info.pref.fukui.lg.jp/kansensyou/
Ganbaranya(がんばらにゃ)2025年1月号より
#育児
2025年1月