想いをつないで CO・OP神戸ハイカラメロンパン
始まりはオムライスの型から
「神戸ハイカラメロンパン」の開発は、1952年、コープこうべの前身である神戸消費組合の若きパン職人のアイデアがきっかけでした。「何か変わった新商品を作りたい」と思いをめぐらせていたところ、たまたま立ち寄った道具屋で当時流行していたオムライスの型に目がとまり、「これを使ったら面白いパンが作れるかも」とひらめき、この型を使ったパン作りが始まりました。
メロンといえばマクワウリだった開発当時、このオムライス型で焼いたパンがマクワウリに似ていたため、メロンパンと名付けられました。中の白あんはその果肉をイメージしたものだったと考えられています。「ハイカラ」の由来は、和風の白あんにマーガリンを練り込み、洋風でお洒落な味わいに仕立てていることから名付けられました。
オムライスの型は、形だけではなく食感にも一役買っています。この商品の特長の1つであるしっとり・ふんわりとした食感は、型をかぶせて蒸し焼きにすることで生み出されます。
またオムライスの型は黒い焦げができて「一人前」。約1年かけて、油を塗って窯入れを繰り返し徐々に焦げ付かせることで、綺麗な焼き色が付くようになります。
72年の歴史を引き継いで
「神戸ハイカラメロンパン」はコープこうべが開発した商品として長年組合員に愛されてきました。しかし、この商品を製造していたコープこうべの直営工場である六甲アイランド食品工場が、設備や建物の老朽化のため2025年3月で稼働を終了することになり、製造していた商品の生産も順次縮小。「神戸ハイカラメロンパン」も同工場での生産を終了することになりました。
一時は供給が途絶えてしまった「神戸ハイカラメロンパン」ですが、組合員からの声を受け、日本生協連のコープ商品【】として2024年の秋に改めてデビュー!新たに製造を担うことになった大阪市にある株式会社YKベーキングカンパニー 東淀工場にて、2024年8月に「焼き型譲渡式」が開催され、約4,000個の型が譲渡されました。
こうして72年の歴史とこだわり、そして美味しさを引き継ぎ、「神戸ハイカラメロンパン」は新たな一歩を踏み出しました。
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神戸ハイカラメロンパン
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神戸ハイカラメロンパンミルククリーム
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神戸ハイカラメロンパンミニ(4個)


全国の生協に寄せられた声
生協のパンといえばこれ!昔から大好きです。
子どものころからの思い出の味です。今は子どもと一緒に食べています。
工場が閉鎖になった後は食べられなくなるのですか?神戸の文化をなくさないでほしいです。
コープでPHOTOより
工場閉鎖の影響でなくなると聞いて残念に思っていましたが、宅配のチラシを見ていたら「新企画」としてまた載っていたので注文しました!私も子どもたちも大好きなので、復活してくれて嬉しいです!
たっちゃんさん
「神戸ハイカラメロンパン」にみかんとりんごをサンド♪ケーキみたいで、いいおやつになりました☆
きーちゃんさん
Ganbaranya(がんばらにゃ)2025年2月号より
#食
2025年2月