ひろみちお兄さんと親子体操 ~親子で一緒にふれあいあそび~
日常生活に「運動」と「健康」を
みなさん、こんにちは。NHK「おかあさんといっしょ」第10代体操のお兄さん佐藤弘道です。突然ですが、みなさんは日頃から体を動かしていますか?動かしていないと思った方もいらっしゃると思いますが、実は普段の生活をしていれば、ほとんど全員の方が、きちんと体を動かしています。家の中で洗い物をしたり、掃除や洗濯、お子さまの送り迎えや買物に行ったりと、必ず体は動かしています。運動と生活は密接に関係しているのです。では、その普段の動きの効率を上げるためにはどうしたら良いのでしょう?それは、「健康」を意識することです。普段の生活の中でしている「運動」を「健康」に結び付けてみてください。例えば、今日はエスカレーターやエレベーターを控えて、たくさん階段を使ってみよう!今日はいつもよりも姿勢を良くして歩いてみよう!腕をいつもより大きく振ってみよう!歩幅をいつもより広くして歩いてみよう!少し早く歩いてみよう!などなど、ほんの少しだけ「健康」を意識するだけで、普段の生活の中にある運動の効率が良くなります。ぜひ、日頃から「健康」を意識してください。
一石二鳥にも三鳥にもなる「親子体操」
私が勧める「親子体操」は小さなお子さまをお持ちの方は今すぐ取り入れることができます。しかも、お金もかかりませんし、子どもも喜んで一緒に体を動かします。そして、親は健康を手に入れることができます。私は弘前大学大学院で「親子体操」について研究をし、2015年に医学博士を取得しました。親子で一緒に体を動かすと、子どもたちの運動能力の向上が見られました。親に関しては、肉体面はもちろんのこと精神面の改善が見られました。例えば「育児ストレス度の低下」「抑うつ度の減少」「睡眠の質の向上」です。親はお子さまと一緒に体を動かすだけで、健康度が上がります。さらに、親子が一緒に体を動かすことで「愛着度」が向上し、親子の関係が深まるのです。「親子体操」は一石二鳥にも三鳥にもなります。「親子体操」は親になったからこその特権ですから、大いに活用してください。
普段の生活の中の運動を健康に結び付け、目の前にいる愛らしいお子さまと一緒にふれあうことで、みなさんの健康寿命の延伸につながるのです。NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の親子体操コーナー「あ・そ・ぎゅ~」を参考にしながら、ぜひ「親子体操」を普段の生活に取り入れてみてください。
では、みなさんにお会いできる日を楽しみにしております。
Ganbaranya(がんばらにゃ)2023年8月号より
#健康
2023年8月