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離乳食・初期について ~5・6ヶ月~

掲載日:2022年9月1日

すくすく情報

子育てに関する不安や悩みに、専門家や子育てマイスターさんから資格や経験を生かしたアドバイスをいただき、情報誌「がんばらにゃ」で掲載しています。
子育ての参考にしてくださいね。

今回のテーマ 離乳食・初期について ~5・6ヶ月~

管理栄養士の野路直美さんに教えていただきました。

 5ヶ月頃、赤ちゃんの首がしっかりすわり、軽く支えると5秒以上お座りができる、食べ物に興味を示す、よだれが多く出る、スプーンなどを口に入れても舌で押し返すことが減るなどの様子が見られたら、時間を決めて離乳食を始めます(できれば午前中)。

 離乳食は母乳(ミルク)で不足する栄養を摂ることだけでなく、食べ物を噛みつぶして上手に飲み込めるようになること、赤ちゃんの発育や発達状況に合わせて食べられる食材を増やして味覚を育てることが大切です。

 初日はなめらかにすりつぶしたお粥(10倍粥)を1日1回1さじ、赤ちゃんを横抱きにして与えます。3~5日かけて3さじまで増やし、お粥に慣れてきたら旬の野菜をトロトロ状に煮て1さじ与えます。さらに野菜にも慣れてきたら豆腐や白身魚(鯛やヒラメ)、卵黄を少量与えます。少しずつ量や種類を増やしてスプーンの感触や母乳(ミルク)以外の味に慣れるようにします。離乳食の後は、母乳(ミルク)を欲しがるだけ与えましょう。

初めの頃はスプーンなどを口に入れると押し出したり、食べたと思っても口から出てきたりすることがあります。ゆったりとした気持ちで離乳食を楽しみましょう。始めて1ヶ月くらい経ったら、1日2回食に増やします(午前と午後、4時間以上空けます)。離乳食が増えてくるとウンチの様子が変わることもありますが、赤ちゃんの機嫌が良く、食欲があれば心配ありません。初めて食べる食材は記録しておくと、食物アレルギーの原因発見に役立ちますよ(はちみつは1歳まで与えないようにしてくださいね)。

管理栄養士 野路直美さんイメージ

管理栄養士 野路直美さん

福井市にある浅田クッキングスクールで25年間料理講師を務めた後、就農して「のじファーム」を立ち上げる。環境や体にやさしい農業をめざして日々美味しい米や野菜作りに汗を流す。「ふくいの食育リーダー」として農業体験・料理教室や講演など食育活動を行う。
福井市農業委員、福井県栄養士会 理事