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Vol.8 ロコモティブシンドロームを予防しよう

掲載日:2022年11月29日

理学療法士みやっちのちょこっと体操

防ごう サルコペニア 30秒立ち上がりテスト・スクワット

骨や関節の病気、筋力やバランス能力の低下によって、立つ・歩くなど移動する機能が低下した状態をロコモティブシンドローム(ロコモ)と言います。ロコモが進行すると、転倒・骨折もしやすくなり、将来介護が必要になるリスクが高まります。

ロコモかどうかは、ロコモ度テストで簡単に判定することができます。ロコモ度は
・ロコモ度1(ロコモが始まっている状態)
・ロコモ度2(ロコモが進行している状態)
・ロコモ度3(進行して社会参加に支障をきたしている状態)
があり、すでにロコモである場合も、ロコモを進行させないことが重要です。  今回はロコモ度1、2が測れる簡単な動きのテストを紹介します。

ロコモ度テスト


立ち上がりテスト
  1. 両脚テスト
    40cmの椅子に両腕を組んで腰かけます。このとき両脚は肩幅くらいに広げ、床に対してすねがおよそ70度になるようにして、反動をつけずに立ち上がり3秒保持します。
    ❶ができない方はロコモ度2となります。❶ができた方は片脚で同様にテストをします。

両脚テスト

  1. 片脚テスト
    40cmの椅子に座った状態から左右どちらかの脚を上げます(膝は軽く曲げます)。反動をつけずに立ち上がり3秒保持します。
    ❷ができない方はロコモ度1となります。

片脚テスト

2ステップテスト
  1. ①スタートラインを決め、両足のつま先を合わせます。
  2. ②できる限り大股で2歩歩き、両足を揃えます(バランスを崩した場合は失敗とし、やり直します)。
  3. 片脚テスト

  4. ③2歩分の歩幅(最初に立ったラインから、着地点のつま先まで)を測ります。
  5. ④2回行って、良かった方の記録を採用します。
  6. ⑤次の計算式で2ステップ値を算出します。

2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値
この2ステップ値(身長の何倍かの数値)が1.3以上あれば問題なし
1.3未満~1.1の方はロコモ度1
1.1未満の方はロコモ度2
という判定になります。

例:身長150cmの場合
2歩幅が195cm以上あれば問題なし
165cm~195cm未満 ロコモ度1
165cm未満 ロコモ度2

年を重ねても自分の足で歩き続けるために、筋肉や骨を長持ちさせて健康寿命を延ばしていくことが大切です。

※テストは無理をせず、膝に痛みが起きそうな 場合は中止してください
※さらに詳細に評価したい場合は、ロコモ チャレンジ!推進協議会のホームページをご覧ください

ロコモ チャレンジ!推進協議会

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大野きらめき 施設長 宮下 貴文(理学療法士)

大野きらめき
TEL:0779‐66‐1211 時間:9時~17時(月~金)