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『ことば』の育ちについて ~赤ちゃんの時から育てよう②~

掲載日:2023年3月1日

すくすく情報

子育てに関する不安や悩みに、専門家や子育てマイスターさんから資格や経験を生かしたアドバイスをいただき、情報誌「がんばらにゃ」で掲載しています。
子育ての参考にしてくださいね。

『ことば』の育ちについて~赤ちゃんの時から育てよう②~

言語聴覚士の酒井那旺(直子)さんに教えていただきました。

 人と関わりながら育つ『ことば』の基礎。今回は、お座りができる頃からの関わり方のヒントをお伝えします。

 お座りができると、手を使ったコミュニケーションが始まります。色々な物を手渡したり受け取ったりしてみましょう。紙を破ったり丸めたりしても楽しい時期です。イライラするかもしれませんが、口に入れないように注意しながらお付き合いをしてください。

 ふれあい遊びもさらに楽しくなります。お膝に座らせて両手を持って『お膝でぴょんぴょん』や、手足やお腹をくすぐる遊びを、笑い声が出るくらい楽しく関わってあげてください。歌いながらでも良いですよ。

 はいはいができるようになると、身体のバランス感覚をより楽しむようになります。『シーツブランコ』や『飛行機ブーン』のちょっと大胆な遊びを味わってみてください。ただし、怖がっていないか、表情を見ながら遊びましょう。大人への安心感や信頼感を育てるために、不安な表情をしたり、嫌がったりした場合はやめましょう。

 前回と共に『ことば』を話す前にできる大人の関わり方をお伝えしました。コミュニケーションは親と子どもで育てるもの。目が合った、反応してもらえた、という経験の積み重ねが大切です。生活や遊びの中でそれを見逃さずキャッチして応じてあげてくださいね。

言語聴覚士 酒井 那旺(直子)さんイメージ

言語聴覚士 酒井 那旺(直子)さん

言語聴覚士。福井総合病院 療育外来、池端病院 リハビリテーション科での経験を経て、『子どもたちの住む場所で子育てを支えたい』と約15年前にフリーランスに。現在は、福井県子育てマイスター、各市町の健診業務、ことば・子育て相談、保育カウンセラー、児童発達支援センター、支援学校外部講師など、県内全域で活動中。