2011年3月11日午後2時46分、東北三陸沖を震源とするM9.0の大地震が発生。大きな被害をもたらした東日本大震災。福井県民生協でも、発災直後から今日まで被災地に寄り添いながら様々な復興支援を行ってきました。
救援物資の搬送と職員の派遣
- 震災翌日より、救援物資の呼びかけを店舗で行い、5日後の3月16日に、被災地にお届けしました。救援物資にはメッセージを添えて、被災地にお届けしました。(3月中に岩手・宮城・福島県に10トン車4台分)
震災4日後に福井を出発。
岩手まで17時間かけて物資をお届けしました。-
本部3Fホールでの物資の仕分けの様子
いわて生協に到着した
トラック灯油を東北に運んだトラック
義援金の呼びかけ
- 震災翌日から店舗と宅配で義援金の呼びかけを行いました。1ヶ月で4600万円を超える義援金が寄せられ、福井県、共同募金会、日本赤十字、福井新聞社などにお渡ししていきました。途中、義援金から支援募金に切り替え、復興支援のための募金を呼びかけました。(10年間の募金総額8,668万円になりました)
被災地への職員派遣
- 被災地生協からの応援要請をもとに、職員を派遣し、店舗の復旧作業や高齢者介護、共済契約者訪問などの支援活動にも積極的に取り組みました。(3月~5月にかけて延べ10日間、職員17人)
また、2011年8月には福井県が派遣するチームふくいの一員として、岩手県陸前高田市へのボランティア活動に7人の職員が参加しました。 チーム福井のメンバーとして活動を行いました。
現地へのクリスマスプレゼント
- 震災では、たくさんの子どもたちも被災しました。子どもたちに笑顔を取り戻して欲しいという思いから保育所や小学校にクリスマスプレゼントを届けました。
お菓子詰めはみんなで
行いましたお礼の写真とはがき
地域団体との連携で支援活動
- 福島県の子どもたちを福井に招き、「夏休みリフレッシュ大作戦」を県内NPO団体が実施。生協から食材と運営資金の支援を行いました。2020年まで、支援を継続しました。(支援回数46回、人数1,380人)
福井市殿下地区でも子ども達の受入れを。
生協の食材が活躍しました 相馬市の子どもたちの受入れNPOパパジャングルの活動
食べて応援しよう!
- 店舗ハーツでは、定期的に、「東日本復興応援企画」を実施し、復興への熱い思いがこめられた東北の商品を利用することで、被災地を応援していきました。
地域団体とのボランティアバス運行
- 未来ビレッジJAPANとの共催で、宮城県石巻市へのボランティアバスツアーを開催しました。海岸清掃やボランティア活動を行いました。
ふくしまキッズ博参加
- 全国生協の呼びかけで、ふくしまキッズ博に、たんぽぽちゃんが参加し、子どもたちに笑顔を届けました。
真崎わかめの商品開発
- 13年8月より岩手県田老町漁協の真崎わかめを店舗ハーツオリジナルの復興支援商品として開発し、ハーツやふくい~なで企画し、生産者支援をスタートしました。
県内避難者との交流
- 福島県を中心に福井県に広域避難を続けている避難者の会、FFF(ふ・ふ・ふ)の会の皆さんとの交流や、年末年始の年越しパック商品の支援を行いました。
日生協くらし応援募金への募金
日本生協連が行う、東北の被災者を支援するくらし応援募金への募金も継続しました。
東北手作り商品の利用による支援
- 被災された方々による手作り商品を購入し、総代会やイベントなどで販売による支援を継続しました。
みやぎ生協作成の手作り
商品カタログ商品の販売
福島・宮城・岩手スタディツアー
被災地の現状を知り伝え、震災を忘れない取り組みとして、7月に福島、10月に岩手・宮城のスタディツアーを企画し、現地視察と被災地生協との交流を行いました。
コープふくしまとの
交流みやぎ生協東日本
大震災学習・資料室岩手県田老町
漁協との交流岩手県陸前高田市の
語り部釘子明さん
ボランティア活動を支える
東北の3県生協が仮設住宅で開催しているふれあいサロン・喫茶活動への支援として、福井の銘菓を応援メッセージを添えて被災地生協に贈りました。
講演会「あの日のことを忘れない」
- 岩手県陸前高田市で語り部を行っている釘子明氏の講演会を開催し、復興支援に向けて私たちができることを学びました。講演会では、復興支援ソング「ひまわり」を披露しました。
福島を支える
- 福島の子どもたちを、夏休みに福井へ招く保養活動に食材を提供し、支援しました。
みやぎ親子スタディバスツアー
子どもたちに震災による被災地の現実を伝えるため、被災地を訪問する親子バスツアーを実施しました。
ふくしまスタディツアー
福島の現状と今後の支援のあり方を考えるため、帰還困難区域の視察や仮設住宅の慰問交流を行いました。
みやぎ生協東日本大震災
学習・資料室コープふくしまふれあい
サロンでの交流みやぎ生協ふれあい喫茶での
交流
陸前高田市桜ライン311植樹活動
- 津波被害の伝承をテーマに、陸前高田市で津波の到達ラインに桜の植樹を行う「桜ライン311」の植樹活動に参加しました
福島を支える
- 福島の子ども達の保養活動に取り組む4団体に食材支援を継続しました。参加した子どもは144人でした。
TERAAねっとふくい
サマーキャンプ
ボランティア活動を支える
- 陸前高田市での桜ライン311の桜植樹ボランティア活動に2年連続参加し、5本のシキザクラを植樹しました。
シキザクラを植樹する
職員の親子
被災地の現状を知る~忘れない取り組み~
- 陸前高田市のNPO「桜ライン311」の岡本代表の講演会を開催し、津波被害の伝承活動について学習しました。またみやぎスタディツアーを継続し、仮設住宅での交流や被災地での語り部さんからのお話を聞きました。
慰霊碑に献花する
組合員親子防災・減災フェアでの
岡本氏講演
ボランティア活動を支える
- 仮設住宅や復興支援住宅での高齢となっている被災者の見守りとして「ふれあいサロン・喫茶」活動を継続している岩手・宮城・福島県の生協を通じて福井のお菓子を贈り、活動をサポートしました。
また陸前高田市での桜ライン311の桜植樹ボランティア活動に4年連続参加し、のべ14本の桜を植樹しました。▶ 津波が到達したラインに、オオヤマザクラの苗木を植樹。
19年はいわて生協・大阪パルコープ・よどがわ市民生協の皆さんと4生協24人で9本の桜を植樹しました。
被災地の現状を知る~忘れない取り組み
- みやぎスタディツアーを継続し、仮設住宅での被災者との交流を行ったり、多くの子ども達が亡くなった石巻市の旧大川小学校や名取市の「閖上の記憶」の視察、語り部さんから当時のお話を聞きました。
宮城県名取市仮設住宅
でのふれあい喫茶宮城県石巻市
旧大川小学校視察
災害時の物資支援協定と訓練への参加
- 震災以降、各市町と災害時の物資協力協定の締結を推進し、県内全市町と締結を実現しました。また自治体の防災訓練に参加し、ローリングストックなど食料備蓄の啓発に取り組んでいます。
災害対応・BCP規程の策定と訓練
大震災や水害・雪害が発生した時に、事業を継続できるよう、「災害対応・BCP規程」を策定しています。また管理職の防災士資格取得を推進したり、定期的な緊急メール配信訓練を行い、職員の安否確認訓練に取り組んでいます。